眼瞼下垂治療でまぶたの悩みをスッキリなくそう
まぶたが重く感じる、目が開きにくい(眠そうな目に見える)『眼瞼下垂』について、原因や治療法、費用などの情報を紹介しています。
眼瞼下垂の治療で評判の美容外科や、治療を受けた方の口コミも調べましたので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも眼瞼下垂とは
眼瞼下垂とは、何らかの原因でまぶたの筋肉が垂れ下がった状態のことを言います。
そのため、見た目の印象が悪くなってしまうのが悩ましい問題です。(例:目つきが悪くなる・目が小さく見えるなど)
この眼瞼下垂には、「先天性」と「後天性」があります。「先天性」は生まれながらに発症しますが、「後天性」はライフスタイルや老化に伴う筋力の低下などが原因で起こります。
また、パソコンの長期使用やハードコンタクトを着用することで、若いうちから眼瞼下垂になる人も増えていると言われています。
下にある症状があるかどうか、鏡に向かってチェックしてみてください。もしひとつでも当てはまるようでしてら、眼瞼下垂の疑いがあります。
放っておくと、目を開くことで額(おでこ)のシワが増えて老け顔に見えたり、肩凝りや頭痛の原因になることも。なるべく早めに治療をして、毎日を快適に過ごしましょう。
最短20分で完了!切らない眼瞼下垂治療
眼瞼下垂の治療法は、切開をする手術が一般的です。ですが、最近では切らなくても治せる治療法があります。
『埋没式挙筋短縮法』と呼ばれるこの治療は、糸を使ってまぶたの筋肉を収縮させるというもの。両目で約20分で完了し、治療後の傷跡や腫れはほとんどありません。
「忙しくてダウンタイムが取れない」といった悩みをお持ちの方にピッタリです。もちろん次の日からメイクをするのもOK。満足できない場合は元に戻すこともできるので、眼瞼下垂でお悩みの方にはイチオシの治療法なのです。
ですが、この治療ができるクリニックは限られています。おすすめの美容外科一覧ページでは、切らなくても治療が受けられるクリニックも掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。

眼瞼下垂症の手術の方法 眼瞼挙筋腱膜前転術
形成外科では多く用いられている術式で、眼瞼下垂の治療としては一般的となっています。まず瞼板と呼ばれる部分にくっついている腱膜を剥がします。そして、さらに腱膜とくっついているミュラー筋も剥がし、腱膜だけになったところで前転させて瞼板に固定させるという手術です。
切開をして行うため、二重のラインがなくなることはなく、瞼を引き上げる腱膜が短くなるため、少しの力でも瞼を開けやすくなります。今まで重かった瞼が軽くなったと感じられ、二重になることで見た目も大きく変わります。今まで頑張って開けていたことで起こっていた頭痛や肩こりなども改善するでしょう。
ただし、術後に左右差が出る可能性もあります。左右差は自分自身で修正していくこともできるのですが、左右差が術後しばらく経過しても改善していかないこともあります。その場合は手術をすることも考えなくてはいけません。
このように、まず3ヶ月ぐらいは状態を確認しながら、半年経っても左右差が改善しないという場合は手術が必要です。
眼瞼下垂症の手術の方法 眼瞼挙筋短縮術
重度と判断された眼瞼下垂に用いられることが多い手術です。腱膜が伸びてしまっているので、一度瞼板から剥がしてしまいます。そして伸びていて邪魔になっている部分を切り取って腱膜を短くした状態で再度瞼板に縫合するという手術です。
重度の眼瞼下垂の人にも最適な治療法ではありますが、短縮できる長さにも限界があります。
挙筋腱膜を引き下げつつ、ある一定量を短かくし、瞼板に逢着します。短縮した量は最初5~7mm程度からはじめます。患者さんには、都度目を開けてもらいながら調節していきます。ただし、最大でも12mm程度が限界のようです。
このように、それ以上眼瞼下垂が発生している場合は、短縮するだけでは理想通りの目元にならない可能性もあります。どの程度短縮をさせる必要がある眼瞼下垂なのかをチェックしておきましょう。
また瞼を切開しているので、わずかとはいえ切開の跡は残ってしまいます。術後どのような状態になるのか、どんなリスクがあるのかは知っておかなくてはいけません。
眼瞼下垂症の手術の方法 前頭筋吊り上げ術
前頭筋吊り上げ術を使うのは、瞼をあげる筋肉がとても弱っている、もしくはない場合のみです。そのため、先天性の眼瞼下垂に対して適用となることが多いでしょう。瞼の筋肉は働いていないため、瞼と前頭筋の間に、太ももから採取した筋膜を移植します。おでこを使って瞼を持ち上げれるようにする手術です。
瞼の力が極端にない時でも、前頭筋吊り上げ術なら瞼を持ち上げられるようになるため、先天性の人には最適な治療法といえるでしょう。
しかし、問題もあります。通常は眼瞼下垂の手術なら局所麻酔で行われるのですが、前頭筋吊り上げ術は違います。手術は全身麻酔で行われますし、太ももの筋膜を移植することから全身にかかる負担は大きい手術です。
それ以外にも、術後のリスクはあります。
閉瞼時の兎眼は挙筋短縮術より少なく、正面視、上方視と上眼瞼は前頭筋の動きに連れて挙上されますが、下方視でも前頭筋が収縮した状態が続くと、上眼瞼の下がりが悪い欠点もあります。
出典:日本形成外科学会
http://www.jsprs.or.jp/member/disease/congenital_anomaly/congenital_anomaly_03.html
というように、開けやすくなっている反面、下を向いた時でも下がりにくくなる、という可能性はあるでしょう。この辺りは治療を受ける前にクリアにして、納得してから手術を受けましょう。
眼瞼下垂症の手術の方法 眼瞼挙筋腱膜前転術
挙筋腱膜前転術は、眼瞼下垂症における手術法の1つです。
挙筋腱膜前転を行い,重瞼線の固定に瞼板固定を行う方法は,開瞼を改善し緩みづらい重瞼線を作製することができる.
とされており、効果的な手術法です。
眼瞼挙筋腱膜前転術施術が受けられない方
ドライアイの人や、上瞼に感染性の皮膚疾患を持っている人は治療を受けることができません。しかし、これらは前転術だけではなく眼瞼下垂の治療そのものが受けられない可能性があるでしょう。また、妊娠しているもしくは可能性がある人、血液を固めないための薬を飲んでいる人も治療が受けられません。
眼瞼挙筋腱膜前転術のメリット・デメリット
メリット
目がパッチリとする
下がっていた瞼が上がることで黒目が大きく見えるようになり、目がパッチリとして見た目の変化も感じられます。
ミュラー筋が傷つきづらい
瞼の裏にある筋肉であるミュラー筋を傷つけにくいため、安心して受けられる治療法です。
デメリット
腫れが出る
切開して治療しなくてはいけないため、腫れやすい治療法です。ダウンタイムがしばらくは必要になることから、長期のお休みをとっての治療が好まれます。
目が閉じなくなるリスクもある
治療を受けた結果、目がちゃんと閉じなくなる可能性があります。自分では閉じているつもりでも半開きになってしまうリスクがあることを知っておきましょう。
眼瞼下垂症の手術の方法 眼瞼挙筋短縮術
眼瞼下垂症に適用される手術の1つに、挙筋短縮術があります。
の上眼瞼挙筋の瞼に付着している腱膜が伸びたり切れたりしている場合には、腱膜を短く縫い縮め、上眼瞼挙筋の収縮が瞼に伝わるようにします。
目が閉じなくなってしまう理由は、下記の記載の通りです。
基本的は兎眼に仕上げるために、ギューと力を入れて閉瞼するために、閉瞼できるところまで、短縮部が伸びてしまう場合が多いので、何度か短縮術を追加する必要が出てきます。また、兎眼の程度が前頭筋吊り上げ術より大きいので角膜の傷害に注意する必要があります。
短縮術を追加することでそのリスクを避けることができるでしょう。
眼瞼挙筋短縮術施術が受けられない方
眼瞼下垂の他の治療法でも同じですが、ドライアイの人や、上瞼に感染性の皮膚疾患を持っている人は治療を受けられない可能性があります。妊娠しているもしくは可能性がある人も、さらに血液を固めないための薬を飲んでいる人も治療が受けられないでしょう。
眼瞼挙筋短縮術のメリット・デメリット
メリット
重度の眼瞼下垂でも改善の可能性がある
伸びている・外れているような眼瞼挙筋であっても、直接縫って縮めることができるため、重度の眼瞼下垂でも改善できるでしょう。
皮膚に傷が残らない
結膜側から行う短縮術の場合ですが、皮膚側を切開しないため傷が残りません。また腫れも比較的抑えられます。
デメリット
ミュラー筋を傷つけてしまう可能性がある
ミュラー筋を手術中に傷つけてしまう可能性がゼロではありません。医師の技術による部分が大きいので、ちゃんと経験豊富で技術のある医師を選びましょう。
適用されないケースもある
短縮術を希望していても、重度の眼瞼下垂ではないと適用外とすることも多いです。
前頭筋吊り上げ術を受けられない方
ドライアイ、上瞼に皮膚疾患がある人、妊娠しているもしくは可能性がある人、血液を固めないように薬を飲んでいる人、となります。
前頭筋吊り上げ術のメリット・デメリット
メリット
重度の眼瞼下垂でも対応可能
先天性の眼瞼下垂など、瞼の筋肉がかなり弱い人でも治療を受けることができます。
デメリット
回復までに時間がかかる
吊り上げ術の効果を得るためには、時間がかかります。時間をかけて治療ができない人には向いていない治療法といえるでしょう。
筋膜を採取した部分に異常が出る可能性がある
通常は太ももの外側から筋膜を採取するのですが、筋ヘルニアといって筋肉が出っ張ってしまうことがあります。