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眼瞼下垂によって日常生活に影響をきたしていると判断された場合、保険が適用され、1割もしくは3割負担で施術を受けることができます。ここでは、保険診療と自由診療の「費用違い」「術式の違い」「目的の違い」この3つの違いについて紹介します。
眼瞼下垂の治療(手術)は、保険が適用されるケースとそうでない場合(自由診療)の2種類に分かれます。
これだけ費用が異なるとなると、治療を受けようにも迷ってしまいますよね。では、どのような場合に保険が適応になるかについて紹介します。
さらに詳しく見ていきましょう。
自力でまぶたが上がらなくなっている状態の場合、眼瞼下垂として保険が適用の治療を受けることが可能です。実際に上がらなくなってしまう症状について、日本形成外科学会にて説明もされています。
腱膜が瞼板より外れたり薄くなったりして、神経も筋肉も正常なのに、まぶたが挙がらなくなるのが腱膜性眼瞼下垂症です。
引用元: 日本形成外科学会 後天性眼瞼下垂症
上まぶたが垂れると、視界が狭くなります。ただ、人間は無意識のうちに視界を正常にしようとするのですが、それでもどうしようもなくなれば、視界にも影響が出てきます。症状としてわかりやすいのは、物の見え方があるようです。下記のような変化があれば、ドクターの診断をあおいでみてもよいでしょう。
神経、筋肉が原因の場合、ほとんどの場合複視(乱視でないのに物が二重に見える)があります。
引用元: 日本形成外科学会 後天性眼瞼下垂症
本来なら見えているはずの黒目がまぶたで見えにくくなっているような状態であれば、保険が適用されます。実際に定義としても書かれているのでご紹介します。
顔を正面に向けた時、まぶたが瞳孔(黒目)の上まで上げられない状態を眼瞼下垂症と定義します。
引用元: 日本形成外科学会 後天性眼瞼下垂症
このように、黒目までまぶたがかぶさっている症状であれば、定義通りで保険適用です。
その他には、筋力チェックをしたり目薬の点眼によって目の開き具合をチェックして判断するケースも。いずれにしても重度の眼瞼下垂でないかぎり保険診療にはなりません。
保険治療となると、機能回復が主な目的のため、医師によっては見た目の美しさまで配慮されない場合もあります。少し目に瞼(まぶた)がかぶっている、目を大きく見せたい、など軽度の眼瞼下垂や美容目的などの場合は、すべて自由診療になります。
一見費用が安い保険診療は魅力的に思えますが、必ずしもそうとは言えません。保険適応になる場合の治療は、ほとんどが切開手術。半分以上目が垂れているような状態からパッチリとした二重になるので、その違いに違和感を感じる人も多いのだそう。
保険適用治療と自由診療では、かかる金額に違いがあって使用される機器・術式も異なります。
一般的に、保険が適用となる治療に関しては、眼瞼下垂の症状が改善するために行う治療です。そのため、症状が改善されれば成功となります。一方で自由診療の場合は、眼瞼下垂の症状が改善することだけでなく、気になっていた見た目も美しくなるかどうかまでこだわります。
眼瞼下垂で悩む多くの人が、目が眠そうに見えるとか、なんだか顔が怒って見えるだとか…様々な見た目の悩みを抱えています。そこまで改善したいのであれば、自由診療を受ける必要があるでしょう。症状だけ改善すればいいという人は保険適用内で、見た目も変えたいという場合は自由診療で、治療を受けることになります。
自由診療は、保険診療にくらべ、金額が高くなります。しかし、金額が高い分見た目も美しく仕上げてくれる、というところがメリットといえます。やはり、どれだけ症状が改善しても見た目が変わらなければ嫌と思う人は多いはず。
保険適用治療は機能の回復を目的としているので、見た目は二の次です。そのため、左右の眼の大きさに差ができてしまったとか、なんだかバランスが悪い…なんてことも起きる可能性があります。
「自然な二重にしたい」「左右の差をなくしたい」などの、美しさにこだわる要望は、保険診療の目的とは違います。自分が、保険適用治療で十分納得できる治療が受けられるかどうか、一度しっかりと考えてみましょう。
ただ、自由診療を選んで見た目も変えてもらう場合、必ず成功するわけではありません。やはり人によって満足できるのがどのレベルかも違いますし、医師の腕次第で仕上がりも変わります。クリニック選び、ドクター選びは慎重に行いましょう。
保険適用にて眼瞼下垂手術を行うことで、医療費はかなりおさえられます。さらにもう1つ、保険と呼ばれるものがあるのは知っていますか?それは民間の医療保険です。民間の医療保険とは、もともと掛け金を支払って加入するタイプのもので、手術や治療など医療を受けた際に申請することで保険金が受け取れるというものです。
眼瞼下垂手術は多くの医療保険で、手術給付金の支払い対象となっていることが多いため、すでに加入している医療保険がある場合は特約を確認してみてください。
眼瞼下垂の治療は手術になるので、どんな保険に加入しているかによっても変わりますが、手術給付金が受け取れるでしょう。給付金でかかるはずだった手術の費用がゼロになる、という可能性もあります。自分から請求する必要があるものなので、加入していて適用範囲であれば申告してくださいね。
もともと眼瞼下垂の治療のために入ったわけじゃない医療保険がある人にとっては、無料で治療が受けられるならうれしいですよね。
給付金は、自身で加入している生命保険や医療保険会社からもらうことができます。
眼瞼下垂の手術を受けることになったら、まずは加入している会社に連絡をしましょう。各会社や加入しているサービスによって、給付が受けられるかどうか、いくらもらえるかどうかは差があります。 また、給付金額は「倍率」で表されることがほとんどで、眼瞼下垂は10倍程度なことが多いです。
例えば入院日額5,000円のコースに加入している場合、給付金は5万円になります。(10倍の場合) 入院しなくても支払われる場合もあるので事前に問い合わせましょう。
日本美容外科学会専門医
院長:真﨑信行
初診料 tel: 03-5428-4225 |
5,500円 |
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日本美容外科学会専門医(JSAPS)
院長:池本 繁弘
初診料 tel:03-3272-5666 |
2,200円 |
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※眼瞼下垂料金は2022年3月10日時点の料金です。
調査基準・定義※1:2019年5月27日時点で美容医療の口コミ広場の掲載情報を参照。眼瞼下垂治療を受けた方が書いたレポート評価☆3以上、投稿口コミ件数100件以上、クリニックの総合満足度☆4.3以上の条件のもと、東京にある美容クリニックを調査。その中から院長が施術を担当してくれるクリニック3院を紹介します。このサイトにおける名医表記はあくまで上記の定義に該当したクリニック・医師に対するサイト上での呼称であり、各医師の実力を優位づけするものではありません。
眼瞼下垂に治療について:眼瞼下垂の程度により治療内容はことなりますが、まぶたが重くなって開きにくくなったまぶたを治療することで、視野を広げ改善する治療法。
眼瞼下垂手術の費用:保険適用であれば、数千円〜数万円程度。自由診療になると20万〜60万程度となり、クリニックによって金額が大きく異なる。
眼瞼下垂の治療期間:2週間程度の腫れ。切開をする治療の場合、術後に抜糸が必要。腫れがきれいにひくまでは数ヶ月程度かかる。
副作用・リスク:左右差、瞼の違和感、内出血、腫れがなかなかひかないなど。また、ドライアイ、瞼が閉じづらくなる可能性もある