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先天性眼瞼下垂

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生まれつきまぶたが開きにくい『先天性眼瞼下垂』について、特徴や治療法について解説します。また、幼少期に治療を受ける際の注意点などもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

先天性眼瞼下垂とは?

先天性眼瞼下垂とは、生まれつきまぶたが垂れ下がっている(黒目にかかっている)状態のことを言います。正面を向いたときにまぶたが黒目より上に上がらない、極端に目が細い、視野が狭い、場合などはその可能性が高いです。

高山眼科

引用元:高山眼科(http://www.takayamaganka.com/usr/pc/symptom15.php)

先天性の眼瞼下垂では、眼瞼挙筋(がんけんきょきん)をコントロールする動眼神経の分岐の異常や、眼瞼挙筋自体が低形成(組織の発育が不十分であること)であることが原因とされています。

引用元:高山眼科 眼瞼下垂

このように、原因は、まぶたをあげる筋肉の働き(眼瞼挙筋)がうまくいかないことによるものとされています。片目の場合、両目の場合があります。ただ、まれにホルネル症候群といった先天性の交感神経障害が原因の場合もあります。

お座りができるころになると、見にくさをカバーしようとしてあごを上げたり、眉毛を上げてものを見るようになりますが、これは、両方の目を使おうとしていることで、視機能の発達の意味からはむしろ良いことといえます。

引用元:日本眼科学会 眼瞼下垂

ただ、先天性眼瞼下垂は、視力の発達に影響するケースもあるので、早めに眼科を受診し、医師の判断を仰ぐことをおすすめします。

先天性眼瞼下垂の種類と治療法

先天性の眼瞼下垂は、以下の3つに該当することが多いようです。

  1. 単純性眼瞼下垂…眼瞼挙筋が上手く成長できずに生後、もしくは1年以内で発症する。
  2. 眼瞼縮小症候群…両眼性の眼瞼下垂。遺伝的な要因で発症する。
  3. 動眼神経麻痺…動眼神経(脳から眼球までの間にある神経)の障害によるもの。

いずれの場合も、手術による治療が一般的。筋肉に異常があるか、神経に異常があるかによって具体的な方法は異なります。

とくに多いと言われる単純性眼瞼下垂の場合は、挙筋機能が残っているかで筋肉を短縮する、もしくは筋膜自体を移植するなどの方法で治療するようです。

手術方法

  • 挙筋短縮術

残っている上眼瞼挙筋を短縮させ、瞼板に固定する方法です。伸びてしまっている挙筋を短くすることで、垂れ下がってきていた瞼を持ち上げやすく、そして視界を広げます。伸びている部分は切り取ってしまうので、従来通り瞼としての機能を蘇らせてくれます。

  • 前頭筋吊り上げ術

上眼瞼挙筋の機能が完全に失われており、まったく無い場合には、前頭筋の動きを利用して瞼を持ち上げられるように手術を行います。前頭筋と瞼板の間に腱を移植し、眉毛を上げる筋肉である前頭筋を連結する方法です。先天性の眼瞼下垂など、かなり症状が重い場合に適用となります。

治療は手術ですが、ある程度開瞼しており、赤ちゃんが下垂眼でも見ようとしている様子があれば、あわてて手術をする必要はなく、視力の発達を観察しながら、通常は3歳を過ぎてから行います。例外的に、まったく開かないか、きわめて高度で見るのがつらそうという場合には2歳以下でも手術をしますが、この場合、成長に伴って再び眼瞼が下がり、再手術を必要とすることが少なくありません。手術は主に、眼瞼挙筋を短縮する方法と、眉毛を上げて見ているお子さんではその力を利用する眼瞼吊り上げ術があります。

引用元:日本眼科学会 眼瞼下垂

幼少期の治療はより慎重に病院選びを…!

幼い頃に治療を受ける上で注意したいのが、子どもの眼瞼下垂の手術は全身麻酔で行うことが多いということです。人によっては複数回の手術が必要な場合もあるので、病院選びはより慎重に行う必要があります。1番のカギは「信用のおける医師に診てもらうこと」。その医師と出会うためにも、クリニック巡りをしてみてください。

院長が施術を担当
眼瞼下垂治療で評判のクリニック|東京版

美容外科専門医

院長:筒井裕介

  • 切らない眼瞼下垂
    220,000
  • 眼瞼下垂施術(切開)
    550,000
初診料
tel:03-6228-6617
無料

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日本美容外科学会専門医

院長:真﨑信行

  • 埋没式挙筋短縮(切らない)
    440,000
  • 眼瞼下垂(切開)
    660,000
初診料
tel: 03-5428-4225
5,500円

公式サイトへ

日本美容外科学会専門医(JSAPS)

院長:池本 繁弘

  • 上眼瞼リフト
    330,000円~
  • 眼瞼下垂(開瞼増大術)
    550,000
初診料
tel:03-3272-5666
2,200円

公式サイトへ

※眼瞼下垂料金は2022年3月10日時点の料金です。

調査基準・定義※1:2019年5月27日時点で美容医療の口コミ広場の掲載情報を参照。眼瞼下垂治療を受けた方が書いたレポート評価☆3以上、投稿口コミ件数100件以上、クリニックの総合満足度☆4.3以上の条件のもと、東京にある美容クリニックを調査。その中から院長が施術を担当してくれるクリニック3院を紹介します。このサイトにおける名医表記はあくまで上記の定義に該当したクリニック・医師に対するサイト上での呼称であり、各医師の実力を優位づけするものではありません。

眼瞼下垂に治療について:眼瞼下垂の程度により治療内容はことなりますが、まぶたが重くなって開きにくくなったまぶたを治療することで、視野を広げ改善する治療法。
眼瞼下垂手術の費用:保険適用であれば、数千円〜数万円程度。自由診療になると20万〜60万程度となり、クリニックによって金額が大きく異なる。
眼瞼下垂の治療期間:2週間程度の腫れ。切開をする治療の場合、術後に抜糸が必要。腫れがきれいにひくまでは数ヶ月程度かかる。
副作用・リスク:左右差、瞼の違和感、内出血、腫れがなかなかひかないなど。また、ドライアイ、瞼が閉じづらくなる可能性もある