公開日: |更新日:
重度の眼瞼下垂の治療法の一つ、腱膜移植の手術の効果、メリット・デメリットなどを掲載しています。
「腱膜移植」は、自分の身体の一部または人工物で眉毛の筋肉とまぶたとをつなぎ、眉毛を上げる力で目を開くようにする手術方法。
「筋膜移植」や「吊り上げ法」とも呼ばれるこの方法は、まぶたを上げる力が微弱か全く無い場合に行います。また、先天性眼瞼下垂の小児を対象に手術することが多いのも特徴のひとつ。
腱膜移植の手術では、太ももの大腿筋膜(だいたいきんまく)か、側頭の深側頭筋膜(しんそくとうきんまく)を使用するのが一般的です。移植する筋膜を短冊状に採取し、一方の端を眉毛上の前頭筋、もう一方の端を瞼板につなぎ橋渡しをします。手術の際は、まぶたの皮膚を二重のラインに沿って切開します。
例えば、重度の先天性眼瞼下垂の人、まぶたを持ち上げる筋肉が外傷などで損傷し、その他の手術では改善しなかった人などです。おでこに力を入れて目を開けなくてもよくなるので、とても楽になります。
ダウンタイムとしては、腫れや内出血は2~3週間程度続きます。腫れがひき、二重部分がなじむには2~3ヶ月かかります。また太ももの痛みはもう少し長引く傾向にあります。まぶたの抜糸は5~7日後、太ももの抜糸は10~14日後です。
副作用・リスクとしては、患部の感染、傷跡が残る可能性、内出血、目の大きさの左右差、目が閉じづらくなる、おでこのしわが残ることがある、上三白眼などがあげられます。
腱膜移植にて眼瞼下垂の手術をする場合、片目で55万円、両目で90万円程度の金額がかかります。
他の手術法と比べると少し高い費用がかかりますが、眼瞼下垂の症状や状態によっては、保険適応となるクリニック・病院もあります。事前に保険適応に対応しているクリニック・病院であるかどうかを確認し、まずは診察を受けて保険が使えるかどうかを確認しておくとよいでしょう。
腱膜移植でしか改善できない眼瞼下垂の場合は、重度の眼瞼下垂であることが多いため、比較的保険が使える可能性が高いでしょう。
手術は1日で終わりますが、目に腫れや青あざができるため、大人の方など自力で帰宅する場合はサングラスを持参することをおすすめします。洗顔、洗髪、シャワーは2~3日後から可能です。アイメイクと入浴は抜糸の翌々日からにします。
日本美容外科学会専門医
院長:真﨑信行
初診料 tel: 03-5428-4225 |
5,500円 |
---|
日本美容外科学会専門医(JSAPS)
院長:池本 繁弘
初診料 tel:03-3272-5666 |
2,200円 |
---|
※眼瞼下垂料金は2022年3月10日時点の料金です。
調査基準・定義※1:2019年5月27日時点で美容医療の口コミ広場の掲載情報を参照。眼瞼下垂治療を受けた方が書いたレポート評価☆3以上、投稿口コミ件数100件以上、クリニックの総合満足度☆4.3以上の条件のもと、東京にある美容クリニックを調査。その中から院長が施術を担当してくれるクリニック3院を紹介します。このサイトにおける名医表記はあくまで上記の定義に該当したクリニック・医師に対するサイト上での呼称であり、各医師の実力を優位づけするものではありません。
眼瞼下垂に治療について:眼瞼下垂の程度により治療内容はことなりますが、まぶたが重くなって開きにくくなったまぶたを治療することで、視野を広げ改善する治療法。
眼瞼下垂手術の費用:保険適用であれば、数千円〜数万円程度。自由診療になると20万〜60万程度となり、クリニックによって金額が大きく異なる。
眼瞼下垂の治療期間:2週間程度の腫れ。切開をする治療の場合、術後に抜糸が必要。腫れがきれいにひくまでは数ヶ月程度かかる。
副作用・リスク:左右差、瞼の違和感、内出血、腫れがなかなかひかないなど。また、ドライアイ、瞼が閉じづらくなる可能性もある