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眼瞼下垂が及ぼす身体への影響にはどのようなものがあるのでしょうか。まぶたの悩みだけではなく、実は全身に影響します。症状としては以下の通り。
では、よりどのような症状となって現れてくるの詳しく解説します。身体への影響が心配な人は、ぜひチェックしてください。
まぶたの開きが悪くなったり、まぶたが下がってきたり、まぶたが重いと感じるようになります。とくに、「まぶたが重い」と感じるようになると、目の疲れを感じるようになり、眼精疲労を促進させてしまうことも。
また、目をしっかり開けているつもりなのに、周囲からは半目や睨みつけているように思われ、印象を悪くしてしまうリスクもあります。
眼瞼下垂になると、まず一番初めに起こりやすいのが頭痛です。頭痛が起きたからといって眼瞼下垂を疑う人は少ないはず。「頭痛ぐらいで病院に行くなんて」と思っている人も多いですし、ひどい頭痛を感じて病院に行っても、CTやMRIなどで異常が見つからず、何が原因なのかわからない頭痛に悩まされる人もいるでしょう。実は、眼瞼下垂が原因で頭痛が引き起こされている可能性もあります。
眼瞼下垂とは、まぶたの筋肉が弱ってしまって、思うように開けられなくなってしまう症状です。そうなると、私達は目をあけるためにまぶた以外の筋肉を使って開けようとします。
実はまぶたの筋肉にもいくつか種類があり、まぶたをあげるために上眼瞼挙筋とミュラー筋という二つの筋肉が互いに連動しています。しかし、筋肉が衰えて役割を果たせなくなりつつあるにも関わらず、まぶたを頑張ってあげようとすることで、ミュラー筋に必要以上の負担がかかってしまいまうのです。
さらに、重くなったまぶたをあげるために、前頭後頭筋といわれているおでこから頭の頂点までの筋肉から、側頭筋というかみしめるときに使う筋肉、皺眉筋という眉間にしわがよる筋肉(皺眉筋という眉間にしわをよせる筋肉、皺眉筋という眉間を動かす筋肉)などが主に使われ、首や肩の筋肉にも力が自然と入り、筋肉の緊張と疲労が続きます。その結果、頭痛などが誘発されます。
では、一体頭痛にはどのような種類があるのか紹介します。
まず、頭痛は「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に分けられます。症候性頭痛と慢性頭痛症とも言われていますが、今回ご紹介したいのは、一次頭痛、慢性頭痛症です。これは、主に3つのタイプに分けられます。
名前の由来でもあるように、頭の片側が痛むことを片頭痛と言いますが、両側が痛む場合でも片頭痛と診断されることがあります。頭痛が起きる前にキラキラした光を感じるようになることが特徴的です。ドクドクと脈を打つようにして痛みが襲ってきます。
片頭痛という名称の由来は頭の片側が痛むこととされています。たしかに左右どちらか片側に頭痛が起こる場合が多いのですが、実際には4割近くの片頭痛患者さんが両側性の頭痛を経験しておられます。
月に15日未満か、月に15日以上かで2つに分けられており、痛みは締め付けられるような感覚があります。左右対称に起こることが多いです。
緊張型頭痛は反復発作性(月に15日未満)と慢性(月に15日以上、6ヶ月以上)に分類されています。各々、頭部筋群の異常を伴うものと伴わないものに細分類されています。頭痛は30分から7日続き、圧迫されるような、あるいは締めつけられるような非拍動性の頭痛で、多くは両側性です。
激しい頭痛が数週間から数か月間起こるのが特徴で、特に睡眠中には頭痛発作が起きやすく、発作時には眼瞼下垂も症状として見られます。
群発頭痛は眼周囲~前頭部、側頭部にかけての激しい頭痛が数週から数ヶ月の期間群発することが特徴です。夜間、睡眠中に頭痛発作がおこりやすく、頭痛発作時には眼の充血や流涙、縮瞳と眼瞼下垂(まぶたが下がること)などの症状を伴うことが多いのも特徴です。
眼瞼下垂が影響する可能性のある頭痛は、この3つがあげられます。群発頭痛が起こると眼瞼下垂も現れやすいとご紹介しましたが、その反対ももちろんあります。眼瞼下垂による影響で筋肉が過度に働きすぎてしまうと、どの頭痛も起こりやすくなるでしょう。
肩こりの原因も頭痛と同じです。まぶたの筋肉が衰え、それを補おうと様々な筋肉が働き続けると、目の奥が緊張して眼精疲労を招きます。 眼精疲労によって肩こりなども連鎖的に起こりやすくなるでしょう。まぶたが開きづらいことで、なんとなくだるい…というような倦怠感も起こりやすいです。
不眠といっても様々なものがあります。なかなか寝付けないこともあれば、夜中に何度も起きてしまう。眠りが浅くて眠った気がしない…などですね。これらはすべて不眠症状であり、昼間に眠くなる場合は慢性疲労症候群となります。
また、自律神経失調症などになってしまう可能性もあり、そうすると夜は眠くないけど昼間に眠くなる…そんな症状を感じやすくなるでしょう。
眼瞼下垂によって、交感神経に異常をきたしてしまうことも。自律神経は24時間働き続けている神経であり、循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整しています。そのため、自律神経失調症になると、冷え性や多汗症(とくに手)、便秘や下痢などの症状があらわれます。
突如として自律神経が異常をきたして、動悸や発汗などをともなうパニック障害に陥ってしまうこともあり、眼瞼下垂を放置しておくことは決しておすすめできません。
また、光を必要以上に眩く感じるようになるのも、眼瞼下垂症による自律神経失調の傾向です。自律神経のバランスが狂ってしまい、必要以上に瞳孔が開いてしまうことで引き起こされます。
眼瞼下垂と心の病気であるうつ症状にも、関係性が指摘されています。眼瞼下垂になると、まぶたそのものが開きづらくなります。自分でも視野が狭くなっていくのを感じますし、見た目もかなり変化します。どうしてこんなことになっちゃったんだろうとか、見た目が変わったから外出するのもいやだ…とか、心がふさぎがちに…。
その状態が長く続いてしまえば、心が落ち込んだ気持から回復できなくなり、うつ症状につながるケースもあるということです。 もちろんそういったことだけではなく、 実際にまぶたの筋肉が衰えることにより、交感神経が過剰に働くため、気分がすぐれない日々が続いたり、うつ症状がでてきます。
通常、片側顔面痙攣は顔の表情をつくりだす神経を血管が圧迫してしまうことが要因で、脳神経外科の領域です。
しかし、顔面の両側の痙攣や、「血管圧迫が要因ではない」片側の顔面痙攣は、「眼瞼下垂が原因」である可能性が高いといわれています。
口の周辺やまぶたに起きるメージュ症候群という痙攣もふくめ、眼瞼下垂と痙攣は密接な関係下にあるのです。
日本美容外科学会専門医
院長:真﨑信行
初診料 tel: 03-5428-4225 |
5,500円 |
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日本美容外科学会専門医(JSAPS)
院長:池本 繁弘
初診料 tel:03-3272-5666 |
2,200円 |
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※眼瞼下垂料金は2022年3月10日時点の料金です。
調査基準・定義※1:2019年5月27日時点で美容医療の口コミ広場の掲載情報を参照。眼瞼下垂治療を受けた方が書いたレポート評価☆3以上、投稿口コミ件数100件以上、クリニックの総合満足度☆4.3以上の条件のもと、東京にある美容クリニックを調査。その中から院長が施術を担当してくれるクリニック3院を紹介します。このサイトにおける名医表記はあくまで上記の定義に該当したクリニック・医師に対するサイト上での呼称であり、各医師の実力を優位づけするものではありません。
眼瞼下垂に治療について:眼瞼下垂の程度により治療内容はことなりますが、まぶたが重くなって開きにくくなったまぶたを治療することで、視野を広げ改善する治療法。
眼瞼下垂手術の費用:保険適用であれば、数千円〜数万円程度。自由診療になると20万〜60万程度となり、クリニックによって金額が大きく異なる。
眼瞼下垂の治療期間:2週間程度の腫れ。切開をする治療の場合、術後に抜糸が必要。腫れがきれいにひくまでは数ヶ月程度かかる。
副作用・リスク:左右差、瞼の違和感、内出血、腫れがなかなかひかないなど。また、ドライアイ、瞼が閉じづらくなる可能性もある