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このページでは、眼瞼下垂の予兆と自分でできる対策法を紹介します。
眼瞼下垂は、まぶたの筋肉が衰えて垂れ下ってしまう状態のことをいいます。生まれつきのものや、老化などによる後天性のものがありますが、後天性の場合でも、眼瞼下垂はある日突然に症状があらわれるというわけではなく、予兆としてさまざまな症状が起こってきます。
まぶたが重くなる、まぶたが痙攣する、目を開くときにまぶたではなくおでこの筋肉を上げてしまう、頭痛や肩こりがひどくなる、といった点が挙げられます。眼瞼下垂はひどくなると、視界が悪くなることによって転倒したり、眼精疲労からくる頭痛や吐き気、交感神経の緊張などが生じてきます。
眼瞼下垂の予兆を感じたときは、症状がすすむ前に、これらを改善するための対策が必要です。
眼瞼下垂の対策として簡単な方法は、まぶたをこすらない、まぶたに過度な負担を与えないということです。
コンタクトレンズを装着する時または外す時に、ついまぶたをつまんだり、ひっぱってしまうことがあります。また花粉症などで目がかゆくなり、こすってしまうということがあります。女性の場合はアイメイクを落とす際には、ゴシゴシこすらずにやさしくふき取るようにしてください。
こうした行動はまぶたの筋肉の負担になるだけでなく、挙筋腱膜がまぶたからはがれてしまうことがあります。この挙筋腱膜がはがれることによってまぶたがたるんで、眼瞼下垂の要因となってしまうのです。
他にも、ハードコンタクトレンズを長時間、長期間装用しない、PC作業を長時間しないなど日々の生活で気を付けられることがいくつもあります。目に負担をかけて緊張状態になる前に、目薬をさして栄養をあたえたり、ホットタオルをまぶたの上にのせて血流を良くするというように目を休めることも大事です。
眼瞼下垂の予兆があらわれた時は、すみやかに対策を実行して症状の悪化を未然に防ぎましょう。
すでに眼瞼下垂になっている場合、悪化する原因として「よく目をこする」「誤った洗顔方法」「コンタクトレンズの長期使用」「過剰な目元メイク」といった外的要因と、「加齢による筋力の低下」という後天性の要因が挙げられます。
眼瞼挙筋腱膜に対して物理的なダメージを与える行為は、眼瞼下垂を悪化させる原因になります。なかでも日常的によく目をこするクセのある方や、花粉症やアトピー性皮膚炎による目の痒みを感じる方は注意が必要です。
目の痒みに対しては、目薬(点眼液・眼軟膏)や内服薬などを使用するか、まぶたを冷やすことで一時的に痒みを和らげる効果も期待できます。それでもひどい痒みが治らないという方は、できるだけ早く眼科を受診して適切な治療を受けることをおすすめします。
なお、目の擦りすぎは眼病やシミ・シワなどの原因となるともいわれています。
誤った洗顔方法も、眼瞼挙筋腱膜に対して物理的なダメージを与えかねません。
洗顔の際に手でゴシゴシ洗う、ウォータープルーフなどの落ちにくいアイメイクを落とす際に必要以上の強い力でクレンジングする、すすぐ際に冷たい水を勢いよく顔にかける、洗顔後にタオルでこするといった行為は、目元まわりの皮膚だけでなくその内側にもダメージが伝わってしまう危険性があるのです。
洗顔の際には、ぬるま湯で予洗いをする、しっかりと泡立てて手が直に触れないよう優しく洗う、ぬるま湯で泡をすすぐ、タオルをそっと押し当てるようにして水分を拭き取るなど、まぶたに負担をかけない洗顔方法を心がけましょう。
年を重ねるにつれて人間の筋力は徐々に低下していきますが、当然ながら顔の筋肉も例外ではなく、まぶたを持ち上げる眼瞼挙筋と目の周囲にある眼輪筋が衰えることで眼瞼下垂が進行していきます。
また後天性眼瞼下垂には、皮膚の弛緩による「眼瞼皮膚弛緩症」や、まぶた内の軟骨とまぶたを持ち上げる筋肉の連結部が緩んでしまうなど、複数の要因があるようです。
加えて、加齢によるコラーゲン・エラスチンなどの成分が劣化することで肌のハリがなくなって症状が進んだり、目に合わない老眼鏡の使用による眼精疲労も、眼瞼下垂が悪化する原因の一つと考えられています。
コンタクトレンズの長期間使用により、まぶたの筋力が低下して皮膚がたるみ、目の縦幅が細くなるといわれています。発生率は、ソフトコンタクト使用者に比べハードコンタクト使用者の方が高くなるようです。
また、人間は1時間に1000回以上瞬きするといわれており、コンタクトレンズの中でも厚みのあるハードコンタクトを装着した状態で数千回の瞬きをすることでまぶたの裏側が摩擦を起こし、腱膜と瞼板の結合がゆるんでしまうことも症状悪化の原因と考えられます。
アイプチをする際にまぶたをテープやノリで無理やり引き上げる行為は、まぶたの皮膚や組織に多大な負担がかけることになります。過剰な目元メイクを続けることでまぶたの腫れやかぶれが起こったり、皮膚が伸びたりして症状が悪化することになります。
また、アイプチに使用するノリについても、皮膚のバリア機能を壊したり、アレルギーの原因になって炎症や痒みを引き起こす可能性が指摘されています。
別の病気によってまぶた周辺の筋肉や神経の働きが悪くなることで、眼瞼下垂のような症状が出ることがあります。
日本美容外科学会専門医
院長:真﨑信行
初診料 tel: 03-5428-4225 |
5,500円 |
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日本美容外科学会専門医(JSAPS)
院長:池本 繁弘
初診料 tel:03-3272-5666 |
2,200円 |
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※眼瞼下垂料金は2022年3月10日時点の料金です。
調査基準・定義※1:2019年5月27日時点で美容医療の口コミ広場の掲載情報を参照。眼瞼下垂治療を受けた方が書いたレポート評価☆3以上、投稿口コミ件数100件以上、クリニックの総合満足度☆4.3以上の条件のもと、東京にある美容クリニックを調査。その中から院長が施術を担当してくれるクリニック3院を紹介します。このサイトにおける名医表記はあくまで上記の定義に該当したクリニック・医師に対するサイト上での呼称であり、各医師の実力を優位づけするものではありません。
眼瞼下垂に治療について:眼瞼下垂の程度により治療内容はことなりますが、まぶたが重くなって開きにくくなったまぶたを治療することで、視野を広げ改善する治療法。
眼瞼下垂手術の費用:保険適用であれば、数千円〜数万円程度。自由診療になると20万〜60万程度となり、クリニックによって金額が大きく異なる。
眼瞼下垂の治療期間:2週間程度の腫れ。切開をする治療の場合、術後に抜糸が必要。腫れがきれいにひくまでは数ヶ月程度かかる。
副作用・リスク:左右差、瞼の違和感、内出血、腫れがなかなかひかないなど。また、ドライアイ、瞼が閉じづらくなる可能性もある